日本が誇る日立イズム HiKOKI
2019年02月21日
☆工具ヘルパー・スタッフコラム
第13回 『 日本が誇る日立イズム HiKOKI 』
皆様、こんにちは! 工具ヘルパー・見習いスタッフの荒駒です!
最近は工具だけではなく、家電にも興味が出てきたド素人(Lv.1)です。 それでは今回もよろしくお願いします!
前回のコラムでは有名ブランド マキタ(Makita)の沿革と製品を紹介しましたね。 高水準の製品がバラエティ豊富で販売されていることがとても魅力的でした。
今回は昨年の6月に社名とブランドの変更が行われたHiKOKI(ハイコーキ)について調べて参りたいと思います!
昨年、2018年5月までは日立工機株式会社という社名で電動工具やライフサイエンス機器の製造をしていました。名前に「日立」が入っているので並列グループ会社的な扱いでしょうかね。(2009年に日立製作所の株式公開買付けにより出資比率約51%となったため、同社の子会社となっています)
旧・日立工機は1948年に日立兵器株式会社の第二会社として設立されました。 これは戦後の企業再建整備法という法律の影響で、日立兵器株式会社から事業を継承する形で設立されたものでした。
翌年には東京・大阪証券取引所に上場。 1953年には日立兵器株式会社と合併しました。
当時の日立工機株式会社では採炭機器、電動工具、理化学機器(現ライフサイエンス機器)の製造を行っていました。 ちなみにライフサイエンス機器とは遠心機や真空ポンプなど工場や研究で使われるようなものです。
1960年から空気工具や建築用木工機械の製造を開始。1970年代後半にはドイツとシンガポールに海外現地法人を設立。1980年代にはアメリカ、イギリス、オランダ、ベルギー、中国、マレーシアと積極的に海外へ展開し、事業拡大を図りました。
また、充電式工具や、業界初の卓上丸のこ、コードレスインパクトレンチなどを販売し、生産用連続超遠心機を開発し、工具業界の牽引役となりました。
2017年、当時の親会社(筆頭株主)である日立製作所は社会インフラやITといった中核事業ではなく、また利益率も低いので売却する形で、3月にアメリカの投資会社コールバーグ・クラビス・ロバーツ(KKR)の関連会社であるHKホールディングスが株式公開買付けを行い、約90%の株式を取得しました。これで日立工機は日立グループから離脱しました。
そして2018年の社名とブランド名変更が行われたました。
ちなみにブランド名の『HiKOKI』には込められた意味があるようです。
まず「Hitachi」の“Hi”ですね。 日立ブランドをわかりやすく残した形といえます。 現従業員と購入者に安心と信頼を与えますし、このあたりは日立ブランドイメージを使う意味で、戦略として当然です。
そしてもう一つはHightの”Hi”です。 高いのハイですね。 70年に及ぶ歴史の中で再認識した3つの強みを「ハイ=高」で表現し、社名の「KOKI」と掛け合わせています。3つの強みとは、革新的で高性能な製品を生み出す高い技術力、そして70年の歴史に裏付けられた高い信頼性、そして事業規模の拡大と収益力の向上を志向する高い成長性だそうです。
また、ブランドロゴの中にも隠し文字があります。” i”と”K”の間に”1”が隠れているんです。
この”1”には「お客様にナンバーワン製品をお届けする」「グローバルでナンバーワンになる」という思いが込められているようです。 日本発祥の企業としてこれからの成長にも期待したいですね!
さて、それではHiKOKIの製品についてまとめていきましょう。
HiKOKIでは主にプロ用工具、DIY用工具、園芸工具に分類されています。 プロ用、DIY用問わずバラエティに富んだラインナップになっていますね。
このラインナップを見ていると、先程HiKOKIのブランド名に込められた意味で紹介した『 革新的で高性能な製品を生み出す高い技術力 』が目に見てわかります。
独自技術と電動工具の性能はHiKOKIの強みで、たとえば近年の電動工具メーカーの中で最も早く6.0Ah電池を販売し、最近ではバッテリーの36V化を推し進めるなど、性能向上に対して最も貪欲だといわれています。
画期的なスライド丸のこの販売にはじまり、ACブラシレスモーターの開発、トリプルハンマ搭載のインパクトドライバ、36Vのバッテリーでありながらバッテリーサイズを18Vの大きさに留め、1kWという高出力を可能にした『マルチボルト』シリーズが販売されるなど話題が絶えません。 技術力のHiKOKIですね。
これを実現してきた独自の技術力、飽くなき研究・制作熱意が日立工機から続くHiKOKIのブランドなのでしょう。 これからも画期的で、性能の高い製品が生み出され続けることを楽しみにしていきたいです。
ということでHiKOKIについてまとめてきました。 HiKOKIはマキタに比べて一つ一つのこだわりが強い会社のようです。 そのこだわりを技術力で実現させ、展開し、流通させているのはさすが世界のHiKOKIだと感じました。
次回はどこをまとめましょうか(笑) 全く違うジャンルになるかもしれません。
とにかく今回もご覧いただきありがとうございました! それではまたお会いしましょう!