【工具コラム】工具ヘルパー・スタッフのつぶやき
2020年02月20日
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こんにちは!
今回のお話は前回とやや矛盾する内容でつぶやこうかと思います。
前回は「工具は適材適所で使用すべき」としてお話ししました。とはいえ、正直似たような機能をもった工具なら、なんとかして使いまわしたい!というのが僕の本音です。
例えば、インパクトドライバとドライバドリルや電気ドリルです。
3つとも、ビットを回転させてネジを締めたり緩めたりできる電動工具なのですが、「穴をあける」ことができるとされているのはドライバドリルと電気ドリルの2つで、インパクトドライバに関しては基本的には穴あけ
はできないとされています。
また「ねじの締結」といっても、どんなねじを打ち込むか、どんな素材に打ち込むか、仕上がりをどこまで気にするかによってそれぞれの電動工具に一長一短が出てくるわけです。
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とはいえ、一長一短あるとはいってもインパクトドライバでもドライバドリルでも電気ドリルでも「ねじの締結」という大きな目的はいずれの工具でも達成できます。
仕事として「ねじの締結」を行う場合には細かな使い分けも必要になるかと思いますが、プライベートでのちょっと使いでわざわざドライバ3種類そろえるのはやっぱり結構な負担だと思うんです。
少なくとも、どんな素材にねじの締め込みを行うことが多いのかを把握しておけばそうそう困ることはないかなと思います。一般のご家庭だと、プラスチック素材のねじの締結が多くなりそうですよね。
電化製品のちょっとしたメンテナンスや電池交換の時とか、すでに下穴が開いている組み立て式の木棚とかなら、そこまで大きな締め込み力は必要ないのでドライバドリルが一本あったら重宝できるかと思います。
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本格的にDIYをこなされていて、がしがし木材に長めのねじを打ち込みたい場合にはインパクトドライバのほうが使いやすいです。
プラスチックなどの繊細な素材のねじの締結も、無段変速でじっくり加減しながら作業を行えばそこまで素材へのダメージや、ねじをなめさせることもないかなというのが僕個人の感想です。
ただし、穴あけに関してはインパクトドライバと各種ドリルのビット形状の都合上、インパクトの方が遊びが多いため繊細な穴あけは苦手であったり結構いろいろな制約が付くことに注意です。
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工具の得意・不得意を把握して、スペックや工具の特徴から考慮した使い方ができればある程度の範囲であれば用途別に工具をそろえ切る必要はないのかなというのが僕個人の結論です。
ただし、お仕事で工具を使用される場合にはこの限りではありませんし、しっかりと準備できるのであれば準備してしまうにこしたことはありません。
あくまでも参考程度にここまでを読んでくだされば幸いです。
それでは、また!
記事担当:栗本