【工具コラム】工具ヘルパー・スタッフのつぶやき
2020年02月09日
こんにちは!
今日は【スクリュードライバ】についてつぶやいていこうと思います。
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【スクリュードライバ】は石膏ボードをはるときに使用される電動工具です。ざっくりいうと「内装工事に機能を特化させた電動ドライバ」です。
単純にねじを打ち込むための電動工具は【インパクトドライバ】や【ドライバドリル】がポピュラーかなと思います。【インパクトドライバ】は汎用性も高く、一般の方でも触れる機会の多い電動工具でしょう。
「3つともねじを打ち込むための電動工具なら、別個にそろえると費用もかかるしどれか1つに統一すればいいんじゃないの?」と僕は思いました。しかしながら調べていくとやっぱりそうもいかないのが工具の難しいところですね。。
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工具選びの難しいところは「適材適所を心がける」必要があるところです。
同じ「ねじを締める工具」としても、ねじの長さ・打ち込み先の素材・打ち込む数・作業場所・仕上がりの完成度…etc によって必要なスペックがかわってきます。
例えば、ある程度長いネジを木材に下穴なしで打ち込む作業がしたいなら【インパクトドライバ】
素材を傷つけず、きれいにねじを締める作業なら【ドライバドリル】
みたいな、ざっっっくりわけるとこんな区分ができます。
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これを踏まえて石膏ボード張りを【インパクトドライバ】や【ドライバドリル】でできないものか考えてみます。
石膏ボード張りには「表面のボード原紙を破らず、心材である石膏を露出させない繊細なネジの締め付け量」を要求されます。
【インパクトドライバ】ではトルクが強すぎて原紙をやぶってしまいます。一応無段変速機能を生かした絶妙な調整で打ち込めないことはないですが。。きっとすごく疲れると思います。
一日に何枚も何枚も石膏ボードを取り付けなきゃいけないのに、打ち込みを調整しながら慎重にやってたらとてもじゃないけど期限に間に合いません。
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では【ドライバドリル】だとどうでしょうか。インパクトドライバのようにがつがつパワフルにネジ締めを行うわけではないので、インパクトよりも比較的容易に石膏ボードを張れるかもしれません。
しかしてやっぱりそううまくはいかなくなります。なぜなら、【ドライバドリル】(インパクトドライバも)ネジを締め付け続けるからです。
さきほどの「表面のボード原紙を破らず、心材である石膏を露出させない繊細なネジの締め付け量」とは、ネジ頭を深くボードに打ち込み過ぎて、ボードを傷つけてしまうことも差しているんです。
インパクトにも、ドライバドリルにもない、スクリュードライバ特有の利点は「クラッチによってネジの締め付け動作が、ボード張りに最適な深さで止まってくれる」ことです。
つまり使用者は、トリガーを引いたままネジをビットのい先端にのせて、ボードに押し付けるだけで作業を行うことができるんです。使用者の技術に依存せず仕事を行事ができるため、非常に効率的です。
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スクリュードライバについては以上です。
なにせ「ドライバ」と名のつく工具の多いこと。。もちろんドライバに限らず適材適所で工具を選ぶってすごく難しいです。
今回のつぶやきは、工具の幅の広さを改めて思い知るために行いました。電動工具でもいっぱいなのにこれにエア工具・油圧工具・ハンドツール・エンジン工具。。これが各業種に合わせてさらに細分化していきますからね。まだまだ勉強しないといけないことでいっぱいです。
次回も、気まぐれなないようでつぶやきます。ここまでお付き合いいただきありがとうございました。
それでは、また!