それぞれの外国メーカーの特色~電動工具~
2019年02月13日
☆工具ヘルパー・スタッフコラム
第6回『それぞれの外国メーカーの特色~電動工具~』
皆様、こんにちは!工具ヘルパー・スタッフの南です。
第4回では国内メーカーを皆さまと一緒に国内の認知度の高い電動工具メーカーを勉強しましたね!
今回は皆さまと一緒に国内で電動工具を販売している代表的な外国の電動メーカーについて勉強していこうと思います。
外国は外国、さすがだと思えるメーカーがいくつもあるので、そちらも注目していきましょう。
StanleyBlack&Decker(スタンレーブラックアンドデッカー)
断トツの世界シェアNo.1。
第1回をお読みのお方には2度目の説明になりますが、このスタンレーブラックアンドデッカーになる前の会社
Black&Decker(ブラックアンドデッカー)は私たちがよく使う持ち運び式のトリガー式電動ドリルを開発した会社だそうです。
今では電動工具の持ち手といえば大半が銃のようなピストルグリップのトリガー式ですがその特許をとっているということは
名実ともに今の電動工具の産みの親、始祖といってもあながち間違いではなさそうですね。
そのBlack&Deckerはスタンレー・ハンドツールと2010年に合併して今のStanleyBlack&Deckerになったそうです。
さらに掘り下げると、スタンレー・ハンドツールは今も手厚く保証があるMacToolsも
グループに納めているので工具全般においてそれこそ神のような存在なのですね。
日本ではBlack+Deckerのブランドで展開していましたが、他にも最近ではメインブランドであるスタンレー名義での展開も初めています。
主な電動工具
・見かける電動工具全部
適当に投げんなって言わないでください!事実なんです!
あ、強いて挙げるなら、Black+Deckerブランドで、電動ドライバーにもサンダーにもハンディソーにもなるマルチツールが発売されています。
BOSCH(ボッシュ)
世界シェアNo.2の電動工具メーカーです。
ドイツの自動車部品・電動工具をメインとしたメーカーなのですが、スタンレーブラックアンドデッカーと同じく古くから歴史のあるメーカーで、勿論電動工具界においても、先陣を切る開発をしています。
世界初のハンマードリルやジグソー、コードレスグラインダーを開発しました。
それ以来ハンマードリルにおいてはコードレス化を世界初で行っていたり、36Vのものを真っ先に出したりしているようです。
それ以外にも世界初のリチウムイオンを使用したコードレスドライバーを開発し、世界で最も売れている電動工具製品だそうです。
最近ではマルチツールの開発にも力を入れているようですね。
主な電動工具
・電動ハンマードリル
・電動ドライバー
・マルチツール
実際マルチツールは使った事がないんですが、実際の使用感はどうなんでしょうね?
割と使いやすいようですし、これからのマルチツールの性能、拡張性が上がれば電動工具の主力商品になってくのでしょうか。
HILTI(ヒルティ)
ヨーロッパのリヒテンシュタインで設立された会社です。
HILTIは電動工具としてはシェアも低く、知名度も薄い会社ですが、ことコンクリート作業系の土方仕事においてはその話は大きく変わってくるようです。
ヒルティ社の考え方は圧倒的に、現場主義。
その考え方は製品にも日本HILTIのサービスに表れており、サービス面においては修理に出された品は72時間以内に返却する奇跡の72時間を謳っています。
たしかに現場仕事では時間が大切となるのでこの取り組みはとても大切な事ですね。
この修理サービス、3日以内に返却できなければ修理費用は不要という自信もあるようで、そこからも確かな技術力・サポート力が感じられます。
製品面においては、先のサポート面の充実の代わりに値段が少し高めになりますが、パワーツールをメインに展開していて、より現場が使いやすいよう調整されているそうです。
主な電動工具
・電動ハツリ機
・ロータリーハンマー
・一般的な電動工具
当然といったラインナップでしたね。
Snap-on(スナップオン)
世界初のソケットレンチを開発した米国の工具ブランドです。
電動工具の種類としても少なく、電動工具としての知名度も低い方のメーカーだと思います。
このSnap-on、HILTIと同じく、電動工具を使う一般的な知名度は少ないものの、こと自動車整備会社の中でとなると話が変わります。
ハンドツールとしてのSnap-onの知名度は高く、一時期はハンドツールにおいては永久保証を謳っていたほどの高品質・高耐久メーカーで自動車整備のような器具に負荷のかかる現場ての使用に耐えうる品質を持っているようです。
また、販売店という形は取っていないようで、スナップオン・バンと呼ばれる車での車内販売を行っているようです。
それも、大体10日に1日の頻度でこのバンが回ってくるので、万一破損した際にも修理に行く必要も無く、店がこちらに出向いてくれるというのはありがたいシステムですね。
主な電動工具
・電動インパクトレンチ
・電動ドリル
といったあたりが代表的な電動工具製品になるようです。
海外メーカーをひも解くことで、電動工具の流れがより分かったような気がしますね。
ブラックアンドデッカーが始め、他社が追随する形でそれぞれの特色を出し
コンバートした製品を出し、進化を遂げてきた。
今は全国的にバッテリーが強化されて性能が上がっていきますが
次はどういう進化を遂げていくのでしょうか。
今日はここらで失礼させて頂きます、またの記事でお会いしましょう!