電動工具の新製品~電ドラボールって良いの?編~
2019年03月11日
☆工具ヘルパー・スタッフコラム
第19回『電動工具の新製品~電ドラボールって良いの?編~』
皆様、こんにちは!工具ヘルパー・スタッフの南です。
今日は皆さまと一緒に話題の電動工具についてスペックカタログを眺めながら、それは他と比べてどうなのか
必要なのかどうなのかを調べていく所存です。
もちろんいつものように、一般人に毛が生えた程度の知識しか持っていないので、私見バリバリになりますので、便所の張り紙程度にフーン、とか思いつつ眺めて頂ければ幸いです。
さて、今回調べていく製品についてのご紹介です。
VESSEL社製「電ドラボール」
(画像はVESSEL公式サイトからお借りしました)
話題にはなり、現在超品薄商品だそうなので、業界の人にとってみたら今更この商品を取り上げるのか?みたいなところがあるかもしれませんがどうかお付き合いくださいっ!
いや、正直ヤバいですね、いろいろ。
だってこの商品、お手頃かつ、その価格帯ならではの需要を満たす性能があるんです。
お値段は大体4000円。普通のボールドライバーのお値段は大体良いものでしたら1000円から。
ペン・インパクトドライバと比べているサイトも散見しましたが、この工具、ライバルはペン・インパクトドライバとは用途が違うのですから、比較対象が違うといってもいいでしょう。
確かに大本の作業は締める、緩めるなのですが、高い締め付けトルクを必要としない、手締めドライバーとしての作業に用いるための電動工具なのです。
ですから、この工具と比べられるべきは通常のドライバーということになります。
もちろんだとうなずいてくれる方はご理解していただけているのかもしれませんが、私が理解したこの商品の利点に対してのプレゼンがここから始まります。
第一に。
従来のツールバッグに刺していたドライバーのポジションに収まる。
ぶっちゃけコレ結構大事だと思います。
ペン型インパクトを導入しようにも、従来のツールバッグに500g相当の重さを突っ込むのに抵抗があったりしませんか?
それにかさばります。専用のホルスターもありますが、それはそれでやっぱり重いし、かさばります。
ところがこの電ドラボール、サイズ感は従来のボールグリップ式ドライバーとほぼ一緒な上になんと先端ビットの付け替えも他社製品対応であるじゃありませんか!
つまり先端ビットの付け替えをすることで、ツールバッグに入れるビットを変えることでこまやかな多種多様性に加えた取り扱い性を持っています。
差し替え式ドライバーって奴ですね。
差し替え式ドライバーとしても使えて、細かい締め緩め機能が付いたドライバー。
それが電ドラボール、といった処なのでしょうね。
仮止め程度の締め付け力になりますが、それが可能で、手締めでしっかりと締め込めて。
対象物がプラスチックでも材割れの心配がない。
言ってしまえば、ペンインパクトを導入した処で、プラスチックなどの開け閉めばらしにインパクト機能を使えば割れてしまうし、それを注意してやらないといけない上に、重量が500gを超える重さ。弱電系のタップなどの取り付けなどをしている電工屋さんにとっては困っている処だと思います。ただのインパクトなら強すぎてしまいますしね。
まぁ、それでも気にせずにペンドラでも手締めでもなく、インドラでインパクトかけまくりの電工屋さんもいるんですが
なのでその辺を考えるとこの電ドラボールが人気な理由が見えてきましたね。
ちなみにこの電ドラボール。
オークションで2019/3/11現在、8000~10000円で取引されています。
入手困難だということもありますが、それだけ需要がある、ということで間違いなさそうですね。
しかし電ドラ機能としてはやっぱりおもちゃだとは思うので、普通のドライバーにちょっと便利な感じを求めるならこいつをおいて他には無いんだと思います。
とはいえ、作っているのが日本ですから、やはり気持ち悪いほど優れた技術の発展がここから生まれていくのかもしれないですね。
他社の類似製品によるブラッシュアップに期待したいところです。
あ、ちなみになんですが、わかってるよそんなこと!って言われるかもしれないところとして、割と4000円ぐらいでペン型のスクリュードライバーなら買えちゃったりします。
重さ、幅とか気にしない人にとっては、そっちを買っちゃったほうがいいといえばいいので、そうしちゃってくださいね。
それでは本日はこの辺で、またの記事でお会いしましょう!