【工具コラム】工具ヘルパー・スタッフのつぶやき
2020年01月16日
こんにちは!
インパクトドライバーの動作確認を行うポイントの1つに【軸ぶれ】があります。
ビットを装着してトリガーを回転させたとき、ビットの先端部分がぐわんぐわんと振れる現象です。
で、この前スタッフがインパクトの動作確認を行っていた時にポツリとつぶやきました。
「インパクトって未使用でも軸がぶれてないですか?」と。。
確かに、ドライバドリルの動作時と比較してインパクトのビットは回転させると先端の頭が振れているように見えます。
私自身はこの件についての解答を知っているのですが、改めてスタッフに説明するとなると中々しどろもどろになってしまい。。今後増える(予定)の工具ヘルパー・新人スタッフへの教育の準備として
頭の中の整理を兼ねて【インパクトドライバーの軸ぶれ】についてつぶやいてこうと思います。気軽に読み流してもらえたら幸いです。
まず、大前提として【軸ぶれのまったく発生しない電動工具やビットはありません】。つまり、【仕様として容認できる軸ぶれ】と【異常として修理が必要な軸ぶれ】の2種類が存在しているわけです。
【仕様として容認できる軸ぶれ】というのは、そもそもメーカー側は【ビットが差込口(アンビル)に入らないことを防ぐため】にビットの太さはできるだけ細く、差込口の穴径はできるだけ大きく設計されていているため自然と【遊び】が発生します。
この遊びが非常に大切で、もし遊びのないインパクトを使うとねじ山がなめやすくなる、ビットが折れる、少しの錆でビットがねじ山から抜けなくなるなど実際の使用感は悪くなってしまいます。
もちろん、【異常として修理が必要な軸ぶれ】も存在する為、どのくらいのぶれ幅ならば許容されるのか?はしっかりと見定める必要があります。
ただ修理が必要なくらいの軸ぶれはぱっと見でもわかるくらいに頭が振れるので大丈夫です!
今回は以上です。
あくまでもざっくり説明だったので、もしかしたらもっと詳しく軸ぶれの原因や仕組みを解説するときがいつかくるかもしれません。
その時にはまた、気軽に読み流しに来てくださいね!
それでは、また次回お会いしましょう!
執筆スタッフ:栗本