簡単なメンテナンス方法~充電式電動工具編~
2018年09月11日
☆工具ヘルパー・スタッフコラム
第3回『電動工具・簡単なメンテナンス方法~充電式電動工具編~』
皆様、こんにちは!工具ヘルパー・スタッフの栗本です。
皆さん電動工具のお手入れ、どうされてますか?
私もこういうお仕事をしている手前、工具のメンテナンスは日課となっているんですけど・・・やっぱり構造が複雑なものだと分解してお手入れするのはちょっとドキドキするんですよね(笑)
「またちゃんと組み立てなおせるかな?」って思っちゃうんです(笑)
皆様からお持ちいただく品物の中にも
「このダメージがなければもうワンランク上の価格で買い取れるんだけどなぁ」
っていうような「もったいない」品物が結構あるんです。
かといって工具ヘルパーに査定もっていくためにわざわざ分解してメンテナス!なんてのは正直めんどうくさいとも思いますので・・・
今回は日々のちょっとした電動工具メンテナス方法についてご紹介したいと思います。
他の工具のメンテナンス方法に関しても随時ご紹介予定です。
これで高価買取間違いなし!・・・の一助になれば幸いです。
1.充電式電動工具工具・メンテナンス方法
ではまず、インパクトドライバーや電動ドリルなど現場での作業やご家庭のDIYなどでも使用機会の多い充電式電動工具の簡単なお手入れの仕方からご紹介します!
まず本体の汚れに関しては、柔らかい布などで丁寧にふき取ることが一番です。注意点としては「濡れた布」「シンナー、ベンジンなど揮発性のあるもの」は使用しないでください。変色の原因になっちゃいます。
布でふき取っても取れないものは「キズ」や「はがれ」といったダメージなので簡単には修復できません。
本体以外の細かい部分だと、本体とバッテリをつなぐ接点端子部やカーボンブラシ部はホコリやゴミが付着しやすく汚れやすい箇所です。
端子が汚れていたら紙やすりなどで少し削ると汚れが落ちやすくなります。やりすぎると元も子もないのでやさしく、丁寧にを心がけてくださいね。
カーボンブラシ部はエアガンなどを利用すると簡単に汚れを吹き飛ばせて便利です。
本体部分同様、濡れた布ではふき取らないでください。通電部分なので故障の原因になっちゃいます。
余談ですが、私は大学時代に汚れた炊飯器を水洗いしたことがあります(笑)洗い終わってお米を炊飯するため使用したら、数分後に「ポン!」っと音がしてそのまま使用不可になりました(笑)当然ですね!
現場での作業やDIYで充電工具を使用された後はビット部分に機械用のオイルを塗っておくとサビ止めになります。
サビは一回付着するとなかなか落ちないのでこうしたお手入れをしておくといざというときに後悔しないですみます。
また、気づきにくい箇所としてカーボンブラシがあります。カーボンブラシは電動工具に2つついていて、モーターの中で電気を一方方向にながしてくれるという役割を担っています。もっと端的に言うと、カーボンブラシが無ければ電動工具は動きません。もちろんメーカーや電動工具の種類によってはカーボンブラシが無い工具も存在しますので、お手元の電動工具をご確認ください。
カーボンブラシはモーターの中にいますので、電動工具を使用するたびに摩耗していきます。摩耗しすぎると電動工具が突然動かなくなったり、火花がでたりします。「故障かな?」と思ったらまずはカーボンブラシをチェックしてみてください。
摩耗していた場合は交換となります。商品によっては限界摩耗線というのがついているので、そこまで摩耗していたらカーボンブラシの交換時期です。
交換の仕方はとても簡単で、マイナスドライバーなどでブラシのキャップをはずし、新しいものと取り替えるだけです。注意点としては
①必ず2つとも同時に交換する(片方だけが摩耗していたとしても)
②電動工具によってカーボンブラシも異なるため、お手持ちの電動工具の「メーカー」と「型番」を必ず確認する(工具本体にカーボンブラシの番号の記入があるため必ず確認する)
上記項目にさえ気を付ければマイナスドライバーで付け替えるだけなので作業自体は簡単です。ただし、外側からでは確認できないので定期的に取り外して摩耗具合をチェックしておきましょう。
2.簡単なサビの落とし方
次に、一度発生したらなかなか落ちない工具の「サビ」の簡単な落とし方をいくつかご紹介します。
電動工具以外にも有効ですのでご活用ください。
①酢を使う
皆さん、お酢には鉄を溶かす作用があるってご存知でしたか?おいしい酢の物を作るための調味料として以外にも、工具にこびりついたさびを落とすためにも使用できるんです。
例えばペンチやニッパーといった比較的小さなハンドツールなら、酢を含ませたティッシュでさびの部分をくるみ、しばらく置いておくだけででサビを落とせてしまいます。
全体的にサビついてしまった工具をキレイにしたい、よりガンコなサビを落としたい、といった場合にはお酢を湯煎してあたため、あったまったお酢の中にサビた工具を入れる方法がおすすめです。
大きめの工具の場合はあっためたお酢を掛け回して、しばらく放置しておくだけでも十分サビを落とせてしまいます。
注意点としては間違っても電動工具の通電部分、もしくはその付近にお酢を振り掛けないでください。私の炊飯器と同じ末路をたどってしまいます(笑)
②ワイヤーブラシを使う
濡らしたくない電動工具や濡らすことができない箇所のサビを落とす方法としてはワイヤーブラシがあります。
一定の力加減でサビついている箇所を擦ってあげるだけで比較的軽めのサビなら削り落とすことができます。市販の研磨剤と組み合わせれば、さらに効率的にサビを落とすこともできます。
あんまり力いっぱい擦りすぎると別のダメージを与えてしまうので、やさしく適度にを心がけるようにしてくださいね。
3.まとめ
簡単にですが充電式電動工具のお手入れの仕方とお手軽なサビの落とし方についてご紹介しました。
電動工具は日々のお手入れ次第で結構寿命が変わってきます。
毎日のうがい・手洗いみたいなもので、工具の故障予防として使用後のお手入れを心がけるようにしてみてください。