☆工具ヘルパー・スタッフコラム

第９回『 バッテリーの寿命を長くする使い方とメンテナンス方法 』

 

 

こんにちは！ 最近、工事現場をみかけると「どこの工具を使っているのかな～」と思ってみてしまう工具ヘルパー・スタッフの荒駒です！

私の担当は今回で３回目ですね！ まだまだ分からないことだらけの新人ですがこれからもどうぞよろしくお願い致しますm(_ _m)

 

 

 

前回はバッテリーの歴史や特徴について簡単にまとめました。 続きまして、今回は『 バッテリーの寿命を長くする使い方とメンテナンス方法 』についてちょっとまとめていきたいと思います！

いつまでも充電して１つのバッテリーを使い続けられればいいのですが、残念ながらバッテリーには寿命があります。 充電と放電（使う）を繰り返すことで電池容量が少なくなってしまうんですね。

なるべく長く使いたいですよね？ その為に「どう使っていけばいいのか？」「どのようにメンテナンスすればいいのか？」を箇条書きではありますが、ご紹介します。

 

 

 

まずそもそも電池容量がなくなるとはどういう状態か？ということを紹介します。

「 バッテリーの電池容量がなくなる 」という状態は中の電気が空っぽの状態ではありません。 「必要な電圧が出なくなった」というだけです。

（すべてがその状態とは限りません）

なので、電圧をかけすぎるとバッテリーの寿命が減っていくということを覚えておいてください。

 

 

 

 

 

・ 充電した電気を使い切るな！

昔、充電池（バッテリー）について「使い切る前に充電するな」とよく言われてませんでしたか？ これは間違っていません。

前回に触れたんですが、昔の充電池はニッカド蓄電池やニッケル水素蓄電池が使われていたのですが、使い切る前に継ぎ足し充電をしてしまうと『 メモリー効果 』が起こります。

しかし現在の主流であるリチウムイオン蓄電池はメモリー効果が起こらないので継ぎ足し充電をしても問題はありません。

 

リチウムイオン蓄電池はかなり高い電圧で動作するように作られている大容量・高出力の電池ですが、使い続けると容量が減り、どんどん電圧が下がっていきます。

そしてメーカーが想定していない電圧まで下がってしまうと、リチウムイオン以外の金属部品が溶けてイオン化し始めます。その状態で充電すると、溶けた金属が部品と結合して固まります。

すると出口で詰まってしまい、電気の流れが悪くなっていくのです。

こうなってしまうと同じ時間充電しても以前のような高い電圧が出なくなります。　これが『 電池を消耗する 』という現象です。

よって使い切り充電を避けた方が経済的です。 計画的に充電しながら使用するよう心がけましょう。

 

 

 

・高温下に置かないこと！

夏場とか、冬場でも暖房機の近くに置いておくとバッテリーも高温になりますよね。

高温状態のもとで、またバッテリーが高温状態になると、正極に使われている金属と結合している酸素が分離してしまい、陽極の金属が正常に電子の受け渡しが出来ない状態になってしまいます。

また、電解液に使われている有機溶媒は酸素と結びついて燃焼反応を起こしやすくなるため、発火のリスクも高まります。

こういう状態になり、大量の酸素が発生するとバッテリー自身が膨張することにもなります。 消耗の進んだバッテリーが膨張することがありますが、それは酸素が発生しているからです。

この状態は扱いによれば爆発したり発火したりしますので注意が必要です。

 

（引用ーリチウムイオンバッテリーを長持ちさせる方法とその理由　ー電池のしくみ（５）https://stonewashersjournal.com/2015/06/08/battery5/）

 

少し難しい説明でしたが、要するに『 高温状態で充電したり、使用したりするな 』ということですね。 バッテリーの寿命を減らす大きな要因になりますし、事故の元にもなりますからね。

 

 

 

 

二つを紹介しましたがいかがでしたか？ バッテリーの取り扱い方には所説あるようですが、高温状態での利用は間違いなく寿命を縮めます。

工具のバッテリーに関してはそれほど意識することはないかもしれませんが、知っておいてもらえれば長持ちにつながりますし、結果経済的ですからね(笑)

スマホの電池や充電器なんかは身近ですし、生活スタイルになくてはならないものなので意識して使用してもらえればと思います。

 

 

それでは今回はこれで終わらせていただきます。

また次回、工具にまつわる内容（？）でまとめていきたいと思います。

ありがとうございました！